年々大きく変化を続けている、動画コンテンツ。その中でもC CHANNELの成長は著しく、多くの女性ユーザーの支持を集めています。C CHANNELはLINEの元代表取締役、森川亮氏が新たにスタートさせた動画プラットフォームであり、「女子のための動画ファッションマガジン」として、ヘアやネイル、料理やファッションと幅広いジャンルの動画が紹介されています。

C CHANNELはサービスを開始した2015年からわずか1年半ほどで動画の再生数が月間2億回を突破していることからも、多くの注目を浴びていることがうかがえます。そんなC CHANNELは、なぜ女性消費者の心に届く動画マーケティングが実行できているのか。今更聞けないC CHANNELの基礎知識を踏まえ、解説します。

C CHANNELの基礎知識

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2016年7月には韓国、同年11月にはインドネシアにも事業を展開するなど、世界規模でユーザー数を拡大させているC CHANNNELは2015年1月以来、動画コンテンツの発信を行っているメディアです。動画に登場するのは「クリッパー」と呼ばれる女性インフルエンサーたちであり、それぞれの個性に合った動画が日々更新されています。

動画の発信をクリッパーによって行うことで得られるのは、拡散力だけではありません。商品を過剰にアピールする動画に不自然さを感じる傾向にある女性消費者たちにとって、同世代のクリッパーたちが自然体で製作した動画は「支持できる」ものでもあります。ついつい商品のアピールに注力した結果、作りこんだ動画がなかなか商品の購入に繋がらない……といった事態に直面した方は、改めて「自然体の動画」を製作することを意識してみるのもいいでしょう。

そして他の動画メディアと大きく異なるのは、全てスマートフォンに向けた縦型動画として製作されている点にあります。スマートフォンの急速な普及が見られるとともに、スマートフォンでの動画を視聴する時間そのものが増加している昨今。「Snapchat」や「Periscope」といったアプリの数々も縦型動画のフォーマットを使用しており、動画の視聴スタイルは縦型に移行しつつあることがわかります。

そんな将来を見越し、C CHANNELは縦型動画広告を大画面配信する動画アドネットワーク「LODEO」と連携を果たしました。縦型動画は広告媒体のデジタルサイネージへ動画広告を出す際、サイズ比率を直す手間が必要ではなくなります。C CHANNELは広告出稿においても新たな可能性を秘めているのです。

C CHANNELの動画がウケる理由とは?

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さらにC CHANNELの動画が女性ユーザーからの支持を集める理由に迫っていきましょう。

動画の長さ

これまでYouTubeなどの動画コンテンツを飽きずに最後まで視聴させるためには、最長でも3分ほどのものが適切だと言われていました。しかし先述した通り、スマートフォンの浸透により通勤途中や就寝前など、スキマ時間にも手軽に動画を見る人が増加し、長い尺の動画は敬遠されるようになっています。

一方でC CHANNELに投稿されている動画は、およそ1分という短い尺の動画が主になっています。特にメイクや料理の過程を解説するHow To動画はテンポよく要点がまとめられ、わかりやすさがユーザーから高い評価を得ています。この方向性をC CHANNELは「ワンコンテンツ・ワンテーマ」と呼んでいますが、ここにC CHANNEL成功のヒントが秘められているのです。

動画コンテンツを製作する際、ついやってしまう失敗といえば「盛り込んでしまう」こと。あれもこれもと欲張ってテーマを複数詰め込んでしまえば、動画の尺が長くなってしまうどころか方向性がぶれてしまうことでしょう。しかし、テーマをひとつに絞ることで動画そのもののコンセプトが定まり、自然と尺も短いものになります。

行動を促す導線作り

C CHANNELのHow To動画の大半は、最初に完成したものを提示したうえで、それまでの過程を早送りで見せる構成となっています。最初にどんなものができるのかを視聴者にイメージさせ、過程をテンポよく見せることで「これなら簡単にできるかも」と視聴者が実際に作ってみる、やってみる導線へとつなげられるのです。

企業の公式チャンネルにおける動画

C CHANNELにはインフルエンサーの女性たちがクリッパーとして動画を投稿していますが、企業の公式チャンネルも数多く存在しており、人気となっています。実際に、その一例を見ていきましょう。

■LAWSON

誰もが知るコンビニ大手チェーンのローソンでは、新商品のスイーツやクーポンの情報をC CHANNELの動画として発信しています。季節に合わせた新商品やシールを集めた人へのプレゼントの紹介など、トレンドを押さえた動画は高い人気となっています。さらに商品のアレンジ方法は「やってみたい」と思った視聴者に対し、商品の購入を促す点でも効果的だといえるでしょう。

■minne

国内最大のハンドメイドマーケット、minne。公式チャンネルではminneでの人気作家によるハンドメイド作品の作り方を紹介。一見難しいイメージを持たれがちな手芸ですが、テンポの良いHow To動画を使うことで分かりやすいものとなっています。合わせて重要なのは、動画以外の記事部分。こちらに人気作家のプロフィールや作品ページのリンクを記載することで、さらなる興味喚起をはかっています。

■ViVi

ファッション誌であることを生かし、誌面に登場するモデルが公式チャンネルにも出演しているViVi。インフルエンサーをそのままクリッパーとして出演させることで、大きな拡散性を見込んでいます。モデルたちが気になるファッションやメイクを紹介することで、トレンドをいち早く取り入れることも叶えています。

■dTV
映画やドラマなどが楽しめる映像配信サイト、dTV。サービスの紹介動画では女性の1日を題材にしており、通勤途中にスマートフォンで、ランチタイムにタブレットで、といった形で動画が見られることを自然な形でイメージさせています。その他にも特定の作品の登場キャラクターをテーマに、ファッションやメイク方法を紹介しており、女性が興味を持つコンテンツとサービスを同時にアピールしています。

まとめ

スマートフォンの台頭とともに、動画コンテンツへの注目や需要は日に日に強くなっています。そんな状況の中、縦型の形式と短い尺の動画を用いていち早く動画コンテンツの革命を起こしたC CHANNEL。その人気の理由から見えてきたのは、視聴者の求めるものに沿ったコンテンツを製作しようとする姿勢が重要であることだといえるでしょう。

編集や加工に手間や費用をかければ効果が必ず発揮されるのではなく、自然体で生活に根付いたものこそが、女性消費者に届くのです。

 
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