あなたがなりたいのはYouTuber?Instagrammer?
小学生がなりたい職業トップ3にランクインするYouTuberをはじめ、InstagrammerなどSNSで圧倒的なフォロワー数と影響力を誇る”インフルエンサー”と呼ばれる人々がようやく日本でも話題に上がるようになりました。
Instagramのユーザーが1億人に到達し、世界一のYouTuber “PewDiePie”(ピューディパイ)のsubscriber数が100万人に達した2012年頃から、海外特にアメリカでは彼らの影響力が絶大なものに。
FacebookやSnapchat世代、日本ではLine世代とも呼ばれる10、20代を中心とするミレニアル世代にとって非常に有効なSNSでのインフルエンサーマーケティング。いま最も注目されるこの手法のアメリカと日本での違いを紹介します。
そもそもインフルエンサーマーケティングとは?
このマーケティング手法は今に始まったものではなく、昔から皆さんの周りで行われています。発言力を持った”インフルエンサー”である芸能人に、商品レビューブログを書いてもらったり、イベントに参加してもらいその影響力から集客や商品宣伝に役立てる事もその一種。
これは今日も続いていますが、今回紹介するのはSNSを中心として生まれた従来と全く異なるタイプの”インフルエンサー”を活用した次世代のマーケティング手法です。
一般人がスターになるアメリカ、芸能人好きな日本
Ververidis Vasilis / Shutterstock.com
アメリカではごく普通の大学生であっても、日々こつこつとUploadしていたInstagramの綺麗な写真あるいはYouTubeでのおもしろ動画によって一夜にしてあるいは時間をかけてスターになる事がしばしばあります。
もちろん日本でも”HIKAKIN”の様に一般の方がスターとなっていく事例はありますが、まだまだ数が圧倒的に少ないです。やはり”渡辺直美”の様に元々芸能活動をしていて、さらにSNSでもインフルエンサーになるケースが多いのが現状。
そういった文化の違いを象徴するのが、DAU900万人以上のビデオゲームストリーミングサービス”Twitch”。日本では馴染みの無い方が多いですが、世界ではYouTubeを上回る程のアクティブユーザー数です。Twitchでは一般人ブロードキャスターが好きなゲームのプレイ動画を配信し、リアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取ります。決してゲームは上手くなくとも、そのキャラクターが愛され、100万人以上のフォロワーがいる人も。
昨年SFで行われたTwitchCon2015ではブロードキャスターとの交流ブースが設置され、2万人近い参加者の多くが長い列に並び、お気に入りのブロードキャスターとの交流を楽しみました。中には、感激の余り号泣する女の子まで。これは今の日本では起こり得ないでしょう。
この文化の違いから、アメリカと日本ではプロモーション起用するインフルエンサーの特性が異なります。一般人のコンテンツも愛されるアメリカでは一般人インフルエンサーが多く存在し、企業は積極的に彼らをSNS上のプロモーションに起用します。一方、日本ではそもそも一般人インフルエンサーが少ないためSNSで影響力を持つ芸能人インフルエンサーを起用するケースがまだまだ多いです。
ただ日本でも一般人インフルエンサー起用のSNSキャンペーンが徐々に増えており、今後よりバリエーションに富んだ企画が出て来ることに期待です。
インフルエンサーへのビジネスアプローチの違い
日本ではインフルエンサーの数もまだ多くないため、プロモーション協力依頼をするには直接SNS上からコンタクトしたり、あるいはインフルエンサーマーケティングエージェンシーやマネジメント会社に問い合わせます。一方、アメリカではfamebitの様なインフルエンサーと企業を繋ぎ合わせるプラットフォームサービスが存在。これにより、コンテンツを生み出しているインフルエンサーは容易にクライアント企業と接点が作る事ができ、企業側もプロモーションに最適なインフルエンサーを見付ける事が可能です。
日本でも今後インフルエンサーの数が増えるにつれて同様のサービスが機能していくでしょう。
アメリカも日本も若い世代への単純なインターネット広告は響かなくなる一方、SNSでのインフルエンサーによる投稿宣伝効果が日々大きくなっています。
ただ彼らを利用すればいい訳でもなく、彼ら独自のコンテンツテイストを活かしたままプロモーションに活用することこそが今求められるインフルエンサーマーケティングです。今後も様々なSNS上で生まれるインフルエンサーたちに注目していきましょう。
Written by Matt Masui
いかがでしたか?
ぜひ女性向けのインフルエンサーマーケティングに今回の情報をご活用ください。
また、話題のインスタグラムを活用したPRやプロモーション、インフルエンサーマーケティングについてのご相談は以下からどうぞ。