Twitter、Facebook、Instagramと企業が注力するSNSは数年の間に目まぐるしく変化してきました。その中で常に指標とされてきたのがフォロワー数やLike数。少しでも多くのフォロワーを得ようと、企業アカウントでは日々様々な工夫が凝らされています。

しかし、今やフォロワー数は必ずしも最重要指標ではありません。

そこで今回、1,900万 Likeを保有する企業Facebook Pageの運用経験がある筆者が、フォロワー増はもちろん、本当に注力すべき「エンゲージメント(つながり)」も改善する手法をご紹介します。つまり、1度に2度美味しい手法です。

そして後半では、その2つの手法からわかる「良質なコンテンツ投稿の大切さ」も皆さんにお伝えできたらと思います。それでは、さっそくご紹介しましょう。

フォロワーを“買う”検討をした時点で、あなたはSNS担当を辞めなさい!

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世の中には、SNSのフォロワーやLikeを「1件○円」で販売している業者が存在しています。平均CPA(Cost Per Acquisition、1フォロワー獲得にかかるコスト)よりも安いと魅力を感じるかもしれません。しかし、これはまったくもって無意味です。

もはやこの手段を求めてググっている時点で、あなたは企業SNS担当を辞めたほうがいいといっても過言ではありません。後述しますが、“質”の悪いフォロワーを獲得する事は、見た目のフォロワー増加のメリットよりも企業ソーシャル活動の妨げにもなり得るのです。

「フォロワーを買う」という短絡的な手段を取らずとも、正しいやり方によって大きくフォロワー数を増やす事は非常に簡単なので心配はいりません。

Instagram版リツイート「リポスト」をインフルエンサーの投稿で行ってソーシャル相乗りを有効利用する

ソーシャルでの有効な戦略の一つが勝ち馬にどんどん乗っかっていくこと。なんだかとても外道な戦略に聞こえますが実はそんな事はありません!

例えば、別の企業アカウントあるいはインフルエンサーの投稿をシェアすることは、もはや当たり前。Instagramであれば、元の投稿者のアカウント名を#付けして画像にクレジットをつけてリポスト(Instagram版のリツイート)をします。よくIGersJPさんのようなInstagramコミュニティーがやっている手法です。


IGersJPによる、画像にクレジットをつけてのリポスト例

後半でも述べますが、良質なコンテンツを投稿する事はソーシャルにおける絶対的な戦略。そこで、他のインフルエンサーなどの良質なコンテンツ=投稿にリスペクトを持って自社のアカウントでリポストすることも効果があります。元の投稿者のフォロワーあるいは全く新たなフォロワーを獲得する事さえも可能です。何よりもこうして獲得したフォロワーは、エンゲージメントも高いのが嬉しいところ。

他のインフルエンサーと上手く付き合っていくことは、ソーシャルならではの大事な戦略といえます。

リポストがうまくできない方は、リポスト用のアプリ(Repost for Instagramなど)を用いてリポストを活用してみましょう。

インフルエンサーにアカウントを「乗っとらせる」Take Overはインパクト大!

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フォロワーを増やし、同時に高いエンゲージメントも可能にするもうひとつの戦略が、アカウントを乗っ取らせること。「こいつ何を言ってるんだ?」と思ったあなた。きっと、目にした事があるはずです。アカウントを乗っ取らせる手法は、アメリカではTake Overと呼ばれ、昨今非常に人気があります。

有名なのは2016年5月に、歌手のファレル・ウィリアムスが、adidasが運営するSnapchatアカウントに仕掛けたTake Over。同社の企業アカウントで突如ファレルが新作スニーカー画像をリークした事で大きな話題となりました。(参照: http://digiday.com/brands/inside-adidas-originals-snapchat-strategy/

このように、企業がインフルエンサーに自社アカウントを正式に“乗っ取らせる”ことで、従来とはまた異なる企業プロモーションが可能になります。なぜなら、そのインフルエンサーが生み出せる良質なコンテンツを自社アカウントで投稿できるからです。

したがって、この手法もフォロワーを増やすだけではなく、エンゲージメントもおざなりにしない手法といえます。

良質なコンテンツ×高いエンゲージメントのフォロワーがコミュニケーションを活性化。マーケティングの成功はこうして生む!

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これまでご説明してきたように、リポストやTake Overの手法は結局、他のインフルエンサーが生み出す良質なコンテンツを自社のアカウントでも投稿するための手法でした

すなわち、良質なコンテンツを投稿し続ける企業がやはり高いエンゲージメント(多くのLikeやコメント)を得る事ができ、リーチが安定してくるのです。

逆に言うと、「フォロワーを買う」などしてフォロワーの“数”を増やしていても、エンゲージメントの低いフォロワーばかりを有する企業は、投稿をしても多くの人にはリーチしません。リーチしないのでエンゲージメントはさらに低下するという負のスパイラルに陥ります。多くの人にソーシャル上で企業プロモーションをするという目的は、これでは叶いません。

現在、主要チャネルとなっているInstagramでは、フォロワー数の増加を追うのもいいですが、個々の投稿ごとのエンゲージメントやそこで生まれるフォロワーとのコミュニケーションが、マーケティングにおいて必要不可欠な戦略です。企業がソーシャル活動を行う上で、重要なのはフォロワー(ファン)とのコミュニケーションなのです。

今回ご紹介した手法である「リポスト」「Take over」でももちろん良質なコンテンツは投稿できます。ですがより大切なのは、自社のアカウントオリジナルの良質なコンテンツ。

良質なコンテンツの1階部分を「オリジナルの投稿」としてベースラインを作る。
良質なコンテンツの2階部分を「リポスト」「Take over」で更に積み上げる。

こうして、良質なコンテンツを積み上げ続ければ、きっと突然のバズが生じます。すると、フォロワー数も自然と増加することでしょう。

こうした2階建て構造で良質なコンテンツを積み上げます。それにより、高いエンゲージメントのフォロワーを獲得。その高いエンゲージメントのフォロワーへ、良質なコンテンツを次々と共有していくことで、コミュニケーションが活性化します。そうして、マーケティングが成功するのです。

そういう観点から、改めて自社のソーシャル戦略を見直してみてはどうでしょうか?

Written by Matt Masui

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