グローバル化が進み、英語を勉強する大人が増えています。仕事で英語が必要になる人、海外留学やワーキングホリデーにチャレンジする人…… 企業では、採用でTOEICの点数の提出を義務付けるところも。
しかし、英語に対してハードルの高さを感じる人は少なくなく、勉強が続かないこともよくあるものです。そんなとき、手軽に楽しみながら学習できる記事や動画があれば、自然と学習意欲が湧くのではないでしょうか。。
英語を得意とする「英語インフルエンサー」を、自社のマーケティングや特別企画で起用する企業も増加しています。
今回は、そんな「英語インフルエンサー」に注目し、企業が彼らとどのようにコラボし、インフルエンサーマーケティングを実施しているのかをご紹介します。
【バイリンガール】日常フレーズ、旅行、留学…バラエティ豊かな英語動画を毎週配信
日本でテレビCMに出演するほどの知名度を誇る、バイリンガール・ちかさん。幼少期から大学卒業までを、アメリカのシアトルで過ごした帰国子女です。英語ネイティブというスキルを生かし、2011年からYouTube上で英会話や旅行、海外生活に関する動画を発信しています。
2017年の夏には車でのアメリカ横断旅行にチャレンジ。他にもダンスや歌、インタビュー、海外の映画のプレミアへの参加など多方面において、幅広い活躍をするインフルエンサーです。
こちらは、同じ意味を持つ英単語の使い分け、日常会話でよく出てくるフレーズといった「英語レッスン動画」。公開されてから半年で40万再生と、人気を博しています。英語初心者でもわかりやすくて楽しめる動画になっていることが、人気の秘訣です。ちかさんの動画をきっかけに「英語を勉強するのを頑張ろうと思えた」という人も多いようです。
また、日々英会話レッスンを配信するかたわら、企業とのコラボレーション動画も数多く手がけています。
映画『007 スペクター』が公開された際には、イギリスに招待され、映画の中のキャラクターであるボンドガールになるという体験企画に参加しています。
また、映画『007 スペクター』の関連動画において、時計会社のオメガとのコラボレーションで出演女優のナオミ・ハリスにインタビューするという豪華な企画も。英語が堪能で、英語を活用した動画で影響力があるちかさんにしかできない企画となっています。
【Eigo with Luke】英語の表現に迷ったときの救世主的存在
続いては月間150万PVを誇る英語ブログ、『Eigo with Luke』を運営するルーク・タニクリフさん。アメリカ人とイギリス人の両親を持ち、アメリカ・イギリス・日本の3カ国での在住経験があります。現在は東京にて翻訳の仕事をしながら、ブログや本の執筆活動しています。
ブログの主なコンテンツは、英語圏の日常生活に頻出する単語や表現の解説です。丁寧な言い回し、発音、スラングなどの若者言葉をはじめとし、日本語にはなかなか訳しづらい英語独特な表現をわかりやすく解説しています。いずれの記事も文章量が少ないため、気軽にサクッと読むことができるのです。
アメリカとイギリスは文化や歴史、人々の考え方が大きく異なり、使われている英語にも若干の違いがあります。ルークさんは両方の国の文化的背景を持つひとりとして、両国の英語の違いなどに関する記事を多数公開しています。
「この表現を英語でなんて言ったらいいんだろう」と困ったときに、ルークさんのブログを読めば、必ず答えが見つかるでしょう。
また、ブログでの大人気ぶりもあり、これまでに5冊の英語本の出版をしています。
インターネット上で知名度が上がり、本を出版するにまで至るインフルエンサーはごくわずか。ブログでの人気ぶりが伺えます。
ファンにとっても、自分が好きな英語ブログの著者が本を出すとなれば、ネットだけでなく本でも勉強したい気持ちが高まること間違いなしです。ブログの読者がそのまま本の購入者になることが見込めます。
【バイリンガルニュース】日本語と英語の会話形式で人気を集める
http://bilingualnews.libsyn.com/
Podcast総合ランキング第1位の『バイリンガルニュース』。これは、日本で生まれ育ち、留学経験がないながらもバイリンガル並みの英語の実力を持つMamiさん、日本人とアメリカ人のハーフで、東京のインターナショナルスクールに通っていた経験を持つMichaelさんのPodcastチャンネルです。
Podcastの更新は週に1回。二人が選んだ世界中の様々なニュースを紹介し、議論するというものです。Mamiさんが日本語でニュースを解説したあとに、Michaelさんが英語で同じ内容を読みます。
このチャンネルのユニークなところは、Mamiさんが日本語で話しても、Michaelさんは日本語ではなく英語で受け答えをするところ。このようなスタイルから「バイリンガルニュース」と呼んでいるそうです。
まず日本語でニュースを聞いてから英語を聞くので、英語しか聞かない状態よりも、聞き取りや理解が早くなるでしょう。アプリでは、全ての放送分の文字起こしを見ることができるため、聞き取りづらかったところのおさらいも簡単にできます。
【アプリ】#BN295 の文字起こしをアップしました!
iOS: https://t.co/cViokLAnsK
Android: https://t.co/sW1MieMWvL
Mac: https://t.co/1uFHz92QSB#indistinguishable pic.twitter.com/fztsbKbRNy— バイリンガルニュース (@Bilingual_News) December 15, 2017
文字起こしを読みながら、聞き取れない・意味がわからない単語の単語帳を作れば、今まで触れることがなかった単語の習得にもつながります。
Mamiさんは幻冬舎の「幻冬舎plus」やポプラ社の「web asta」といった著名なサイトにてコラムの連載をしたり、本を出版したりするライターとしても幅広く活躍をしています。また、Cosmopolitan Japanといった有名メディアからのインタビューも。
コラムにおいても、時事問題やホットなニュースに関する自身の意見や経験を述べ、大人気に。今や英語やニュースに関連する分野では目が離せない存在です。
コラム執筆やインタビュー関連で輝く、英語分野でのインフルエンサーマーケティング
今回取り上げた英語インフルエンサーの方々のマーケティングの実績を見てみると、本やオンラインコラムの執筆、そしてインタビューといった様々な領域で活躍していることがわかりました。
各々の英語というスキル、そして英語話者としてのバックグラウンドを生かすことができるのが、「英語インフルエンサー」というフィールドです。今後は、ニュース番組の英語に関するご意見番や、英会話スクールの看板などに起用されるようなことも増えてくるかもしれません。
彼らは英語を勉強する人たちに勉強を頑張ろうと思うきっかけを与え、勉強を継続するモチベーションになっています。今後の動きに目が離せませんね。
また、女性向けガールズインフルエンサーをはじめ、マーケティング活動のヒントとなる情報をまとめたeBookをご用意しました!
こちらも参考にしてみてください。