SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングの様々な活用事例をご紹介してきた「Girls Marketing Lab」。ですがこれまで、他社事例以前の「Instagramアカウント運用の基本」はこれまでご紹介していませんでした。

そこで今回、Instagramの基本をご案内します。

先生役としてお話をうかがったのは、17,000人ほどのフォロワーを抱えるInstagramer、aikove1025さん。マーケッターがInstagramを運用する際に意識すべきInstagram「基本のき」をお伺いしてきました。

ポイントはユーザー目線。自社Instagramアカウントの”いいね!”を増やし、フォロワーのエンゲージメント(熱量)アップ実現に役立ててみてください。

aikove1025(菱野愛子)
1993年東京生まれ。2009年、16歳の高校生時代からブログなどで化粧品や服の情報を発信。大学在学中の2015年5月からはInstagramにも投稿を始める。Instagramをはじめて1年半で17,000人のフォロワーを獲得している。

Instagramの写真は、青と白を意識

— さっそくですが、Instagramのメインコンテンツとなる写真を撮る時に気をつけていることを教えてください。

愛子:海や空、プールなど青い写真を意識して撮ると良いと思います。“いいね!”がたくさんもらえますよ。例えばこういった写真です。

— 確かに“いいね!”が沢山ついています。どういう理由でしょうか?

愛子:純粋にきれいというのもあるけれど、潜在的な現実逃避もあるかもしれません。アメリカの空やリゾートの海を写すとそれだけで結構“いいね!”が付くのは、日常の仕事に追われて「遠くに行きたいな」といった気持ちを刺激するのでしょう。

— 青い写真にも意味はあるのでしょうか?

愛子:本当の理由は謎ですが(笑)、空や海を象徴するのが青色だということ。それと少し疲れたときは爽快な気分を求めますよね。それもあって青味のある写真に惹かれるのだと思います。

— フォトスポット(撮影場所)の選び方にも何かポイントはありますか?

愛子:できる限り写真は外で撮ることを意識しています。一眼レフカメラならどこでも大丈夫かもしれませんが、スマホだと外で撮ったほうが断然いい感じになります。

— 先ほどの写真もいい天気ですね。でも、天気が悪い日はどうするのでしょうか?

愛子:曇りの日は避けたいですね。雨の日は論外。“いいね!”をねらいにいくならば、やっぱり晴れた日に外の自然光で撮るのが一番きれいですから。

— 写真はスマホで撮っているんですか?

愛子:iPhone6sで撮っています。夏の海の写真は防水のカメラを使って撮りますが、スマホが基本。晴れた日はこんなふうによく青空を背景に撮影していますね。色味としてはこの青ともうひとつポイントになってくるのが白。とくにモノを撮るときは背景は白になるべく統一しています。

— 背景を白くする理由は何ですか?

愛子:背景が白い方がモノが引き立つからです。モノの背景がごちゃごちゃしていると見にくいですよね。

— 色以外で“いいね!”が付きやすい写真はありますか?

愛子:私服のコーディネートですね。たとえばこの写真。

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A❤︎❤︎❤︎さん(@aikove1025)が投稿した写真 –

やっぱりコーデなどオシャレなもの、可愛いものに“いいね!”が付きます。ただし自撮り写真などヒトが前面に出過ぎている個人的な写真は、タイムラインに投稿する写真ではいらないと思います。自然な姿を撮影しているもののほうが、雰囲気もよく撮れるんですよ。

— なるほど。ファッション系企業の皆さんにとってはとても参考になりますね。写真を投稿していく時のパターン(組合せ)で意識していることはありますか?

愛子:バランスは考えますね。ごちゃごちゃしている写真の次はすっきりさせたり、ヒトがたくさん写っている写真を投稿したら次はすっきりした服の写真というふうに。ヒト⇒モノ⇒ヒト⇒モノと、ごちゃごちゃ⇒すっきり⇒ごちゃごちゃ⇒すっきり、という感じでしょうか(笑)。

— この法則を踏まえれば、次に投稿すべき写真の見当がつきそうです!

愛子:ですよね。でも、注意したいのが「世界観を壊す写真は載せない」ことです。

— どうしてでしょう?

愛子:自分の世界観を守ることはInstagramを展開していくうえでとても大切です。たとえば体を鍛える系Instagramerさんだったらトレーニング関連のモノ。ファッションにこだわりがあるInstagramerならファッション関連の写真を投稿しますよね。そうした基本的な世界観を作っていかないと、フォロワーは増えていきません。Instagramはやはり世界観が大事。企業やブランドならそれぞれの世界観を崩すものは載せちゃダメです。

— 世界観を崩さない…実際にはどうやって確認していますか?

愛子:投稿する前に、Instagramで自分が投稿した写真の並びをiPadで表示して、投稿しようとしている写真をiPhoneに表示して、iPad(投稿済み写真の一覧)とiPhone(投稿しようとしている写真)を見比べるんです。

並んでいる写真と比べて、投稿しようとしている写真が世界観的に一致しているか確認をするわけです。

Instagram写真撮影と写真セレクト「基本のき」
 ●青味がある写真
 ●モノを撮るときは背景は白
 ●ヒト⇒モノ⇒ヒト⇒モノ、あるいは、ごちゃごちゃ⇒すっきり⇒ごちゃごちゃ⇒すっきりというパターンで投稿するのが鉄板
 ●投稿しようとしている写真と、現在表示されている写真一覧を見比べて世界観がずれていないかを確認する

写真のキャプションは最低限を心がける

— 投稿時に写真に添えるキャプションにポイントはありますか?

愛子:今日が金曜日なら「金曜日」だけとか、今日のコーデなら「コーデ」だけのほうがいいのかな、っていつも思っています。

— キャプションの情報量はあまり増やしすぎないほうがいい?

愛子:そうですね。そこに写っているものと、場所のことくらいでいいんじゃないかな。

— キャプションに入れるハッシュタグはどうでしょう?この投稿だと、写真のキャプションと愛子さん自身のコメントの2回に分けて入っていますね。

愛子:そうですね。キャプションでは、#ootd(Outfit Of The Day; 今日のコーデ)など5〜6つの最低限なハッシュタグだけを入れています。それ以外のハッシュタグは投稿した直後にコメントで入れています。整理すると、こういうことです。

【STEP 1】投稿時は、最低限のハッシュタグだけをキャプションにいれる
【STEP 2】キャプションを付けた写真を投稿する
【STEP 3】投稿直後に最初のコメントとして、その他のハッシュタグをコメントとして自分で投稿する

もし、キャプションにすべてのハッシュタグを入れるとハッシュタグだらけでしつこいじゃないですか。だから、最低限のハッシュタグ以外はコメント欄に入れています。

スマホでみると、こういうふうに見えます。
screenshot_20161218-210328
— 投稿時のハッシュタグ以外は見えないんですね。

愛子:たくさんのコメントが付いたあとはこういう表示になります。わたしが最初につけたコメントに並んでいたハッシュタグはデフォルトでは表示されないんです。

— スマホでのこの表示をねらって、ハッシュタグの多くは投稿直後のコメントとして付けているんですね。ハッシュタグを選ぶときにハッシュタグごとの投稿数は確認しますか?

愛子:もちろん確認します。たとえば先ほどの投稿だと 「#コーデ」をタップすると投稿数が182万もあることがわかります。

さらに、「#コーデ」 に関連するハッシュタグがInstagramの画面の一番上に表示されています。「#コーデ」の関連ハッシュタグとして「 #コーディネート」「 #春コーデ」「 #プチプラコーデ」とでてきますね。

こうした関連ハッシュタグも付けておくと連鎖して見てくれます。「『#コーデ』をみたから今度は『 #コーディネート』で探そうかな」と女の子は考えながら見ていきます。

— そうしてハッシュタグを選んでいくということですね。先ほどのお話と合わせると、キャプションとそれに続くコメントで30個くらいは入れてる?

愛子:はい。ハッシュタグを増やすと目にする人が増えるので”いいね!”も増えていきますから。

キャプション「基本のき」
●何が写っているか、撮った場所はどこなのかといった最低限の情報でOK
●キャプションのハッシュタグは5〜6種類くらいの最低限に抑える
●それ以外のキャプションは、写真投稿直後に自分でコメントとして付けていく(キャプションのハッシュタグと合わせて30種類くらい)

投稿する時間は、朝7時台か18時〜21時がオススメ

— どの写真を投稿するかを選んで、写真のキャプションも決まったらいよいよ投稿ですね。投稿する時間はどのタイミングがいいのでしょうか?

愛子:時間は、18時から21時が一番いいです。

— 21時以降はそんなに投稿しないんですか?

愛子:18時くらいからの帰宅する時間帯に合わせて投稿しています。電車に乗っているときにみんな無意識にスマホを見るのでしょう。だから、出勤や登校時間の朝7時台もいいと思います。でもわたしは夜しか投稿しないので18時から21時の間なんです。

Instagram投稿時間「基本のき」
●朝7時、あるいは18時〜21時がコメントが付きやすい時間

コメントしてくれたヒトには全員返信を心がける

— 投稿を終えるとフォロワーなどからコメントが付くと思います。そのとき、心がけていることを教えてください。

愛子:わたしはまとめて全部返信します。本当は毎日返したほうがいいのですが、たとえば2週間で10個の記事を投稿すると、その10枚分は2週間後くらいにまとめて全部コメントを返します。

— フォロワーにとっては返信があると、やっぱり嬉しいし、熱量も上がってきますよね。それに愛子さんのコメントは絵文字が多くて親しみがあります(笑)。

愛子:めっちゃ絵文字ですね(笑)。コメントされる皆さんも絵文字がすごく多いんですよ。ハートがいっぱいとか。だからコメントと同じくらいいっぱい絵文字を付けるほうがいいかなと。

— なるほど、コメントしている人のテンションに合わせてコメントするから、絵文字も増えるんですね。

愛子:ネットは相手の様子が見えないから、コメントするときのテンションは合わせていったほうがいいと思います。

コメント「基本のき」
●いただいたすべてのコメントに返信していく
●相手のテンションに合わせる(絵文字が多いヒトなら絵文字を増やすなど)

Instagram Stories は生活感のある動画が向いている

— 愛子さんも、Instagram Stories をよく投稿なさっていますね?先程おっしゃっていた写真の撮り方や選び方とはやり方は変わってきたりしますか?

愛子:タイムラインに写真を投稿するときとは違ってStoriesでは、わたしの生活感のある動画を載せたりしています。Storiesに表示されているわたしのアイコンを相手がタップしないとわたしのStoriesを見れません。見たい人だけが見ているStoriesなので、そういう使い分けをしています。

— タイムラインに表示されないところだったら、生活感のある投稿も大丈夫なんですね?

愛子:Storiesは24時間で消えちゃうという点が程よい感じでいいんですね。ずっと残るわけじゃないので載せちゃってもいいかなと(笑)。

— わかりやすい使い分けですね。Storiesにはペンなどの編集機能が付いていますけど、そんなに加工はしない?

愛子:文はあまり入れません。絵文字を入れます。絵文字の色が印象に残るのでちょっと可愛くなるかなって。

— 24時間で消えるStoriesなので「今買わないとなくなる!」と思ってスグに買おうとするわけですね。Storiesはこうしたコマースでも使えるということがわかりました。

Stories「基本のき」
●Storiesでは、生活感のある投稿をすることで通常のInstagram投稿と使い分ける

マーケッターがInstagramの使い方を学ぶならこのアカウントもチェック!

— Instagramユーザーとしての愛子さんがフォローしている企業やブランドのアカウントはありますか?

愛子:商品関連のアカウントという意味で、モデルをやっているカイリーのInstagramをよく参考にしています。カイリーがプロデュースしている化粧品の情報がこのアカウントからInstagramにアップされるんです。新しいリップが出たらスグにわかるのでフォローしています。

#Repost @kyliecosmetics ・・・ Dirty peach 🍑 @mua_ashley_ available now! KylieCosmetics.com

Kylieさん(@kyliejenner)が投稿した動画 –

実際にわたしもこれを見て買ったし、やっぱり自分が欲しい情報があるアカウントはフォローします。

— カイリーさんの例を踏まえると、Instagramってヒトがやっぱり前にでるべきなんでしょうか?

愛子:そのヒト自身のセンスと写真のセンスがポイントになってくると思います。センスの良さで、モデルの中村アンちゃんのInstagramもよく見ます。Instagramで彼女の私服をみて、実際に買っちゃいます。アンちゃんの投稿している写真をタップすると、写真の上にどのブランドかがタグで表示されるからわかりやすいんです。

— この文字をタップするとどうなりますか?

愛子:たとえばアウターに表示されるタグをタップすると、MOUSSYのInstagram公式アカウントに飛びます。

— わかりやすいのがいいですね。

愛子:女の子は情報がすぐほしいから、すぐわかるようにしてあげないといけません。写真の上にタグが表示されるとすぐ探せていいんですね。店頭に行って同じものを見つけられます。

商品やサービス購買に結びつける「基本のき」
●商品やサービスのアカウントもヒトが前に出るべき
●そのヒト自身のセンスと写真のセンスも大切
●写真にタグ表示することで、すぐに情報を得られるようにしておく

— すぐわかる。お店にいって同じものを見つけられる。こうしたO2O(Online to Offline;オンラインからオフラインの実地での行動へユーザーを促す)の施策が、Instagramのマーケティング運用ではとても大切になってくるんですね。

写真を撮るときの注意点、キャプションの書き方、そして投稿時間などいろいろと基本をおさらいできました。商品やサービスを販売するときもInstagramではヒトが前面に出るべきというのも案外忘れがちですね。今日はありがとうございました!

また、女性向けガールズインフルエンサーをはじめ、マーケティング活動のヒントとなる情報をまとめたeBookをご用意しました!
こちらも参考にしてみてください。

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