「最近気になったテレビCMある?」

そんな突然の質問にあなたはすぐに答えられますか?

おそらく社会人であれば、答えはなかなか出ないでしょう。というのも、テレビを見る人は激減し、インターネットでYouTubeやAbema TVを見る人が増えているから。これは、社会人だけではなく、時間がある学生も同様です。

かつて企業がこぞって大金を投じて作っていたテレビCM。その影響力は確実に落ちてきています。一方、急激に力を拡大しているのがYouTuberやInstagrammerなどで大きな影響力を持つインフルエンサーを活用した商品やサービスのプロモーション。

企業はかつてのテレビCM頼りの慣習を捨て、全く新たなプロモーション手段として彼らに宣伝してもらうためにやっきになっているのです。本記事では、そうしたインフルエンサーマーケティングにおいて今何が起きているのかをご紹介します。

広告のあり方を変えた、デバイスとアプリ2つのテクノロジーの進化

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テレビがあらゆるメディアの中心だった時代、最大のコンテンツ提供元はまちがいなくテレビでした。そのためテレビCMもその一部として時に人々の心を捉え、大きな宣伝効果をもたらしていました。

しかし、新たなテクノロジーに抵抗のない10代や20代にとってテレビは生活の一部ではなくなってきています。

理由としては2つあります。1つは、iPhoneなどのモバイルデバイスの進化。2つ目は、テレビなどの旧来のメディアとは異なり、コンテンツ発信プラットフォームと化したSNSやアプリの進化が挙げられます。

この世代にとって、テレビCMは有効な宣伝手段ではなくなってきているのです。では、インターネット広告ならいいのか?答えはNoです。

多様な媒体を通じてリッチなコンテンツに触れ続けている若い世代にとって、ただの純広告は邪魔なものでしかありません。

そこで、台頭してきたのが自らもユニークなコンテンツ提供者であるYouTuberなどを活用したインフルエンサーによる企業プロモーションです。

一般人Instagrammerに企業が注目!その理由は芸能人以上のフォロワーとのロイヤリティの高さ

従来からのインフルエンサーによるプロモーションとしては例えば、芸能人ママタレントによる商品のブログ紹介があります。ユーザーは自らが共感できる価値観や憧れを感じる人が紹介するモノに魅力を感じるもの。インフルエンサーマーケティングの先駆けと言えるモデルです。

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しかし、インフルエンサーの登場で、このインフルエンサーマーケティングは大きく変化しつつあります。

現在、SNSを通じて無名の“一般人”が良質なコンテンツによって何十万人ものフォロワーを集めています。彼らは芸能人以上のロイヤリティ(親密性)を持ち、さらに影響力が強いのです。

この高いロイヤリティーに企業は着目し始めました。自社の商品イメージに合うインフルエンサーにそれぞれのスタイルで紹介してもらう事で、従来では得られなかった高パフォーマンスの宣伝効果を獲得している企業が増えてきているのです。

インフルエンサーと企業をつなぐプラットフォームに大事なのは「ディレクション」力

インフルエンサーを使えばいいとは言っても、YouTubeやInstagramなどでフォロワーが多い人を探し、その中から宣伝する商品・サービスにマッチする人を探すのはひと苦労。

そこで、いま全世界的に注目され始めているのがインフルエンサーと企業を繋ぐプラットフォームサービス。

海外だとFAMEBIT、国内だと女性に特化したCROSSRING あるいはYouTuberを活用するBitStarなどがあります。

BitStarを運営する株式会社Bizcast 代表取締役 CEO 渡邉 拓氏[/caption]に、インフルエンサービジネスの今と将来について伺いました。

株式会社Bizcast 代表取締役 CEO 渡邉 拓氏

株式会社Bizcast 代表取締役 CEO 渡邉 拓氏

— 資金調達おめでとうございます! BitStarはどういうサービスなのでしょう?
渡邉氏:BitStarは、YouTuberさんをはじめとするインフルエンサーの総合支援プラットフォームです。インフルエンサーと企業の仕事のマッチングを中心に、インフルエンサーの方々が活躍できるようなインフラを整備し、様々なサービスを提供しております。

事務所のようにマネージメントするビジネスではないのですが、登録無料で様々なサービスを自分で選んで受けられるようなオープンプラットフォームの思想で運営しております。

国内外の様々な事務所とも提携していますが、主に事務所に所属していない方々が中心に登録いただいております。今では延べ4,000万人の視聴者にリーチ可能な日本最大級のネットワークとなっております。

— すごいリーチ力ですね!そもそもどうしてインフルエンサー関連のビジネスを始めたのですか?実は渡邊さん自身がYouTuberだったり (笑)。
渡邉氏:はい!YouTuberです!……と言いたいところですが、実は私というよりは友人がYouTuberをやっていて支援し始めたのがキッカケです。彼らがマネタイズに困っており、クライアントとアナログでマッチングし始めたのがキッカケです。

インフルエンサーの方々に話を聞いてみると、同じサポートを多くの人が求めていることがわかり、Webサービスとしても提供を始めました。また、マーケット的にもスマホの普及や様々なプラットフォームが普及していたことから発信力のある個人が台頭していくのは明らかでした。そこで、この分野で会社としてチャレンジしたいと思ったのです。

— CMやオンライン広告とは全く異なるインフルエンサー利用という方法に対して、企業からは実際にどういったニーズがあるのですか?
渡邉氏:従来の企業発信のコミュニケーションではなく、インフルエンサーのような、仕事もプライベートも充実したOLや、子育てを頑張るママといった生活感のあるコミュニケーションが求められていると感じます。

また、企業のメッセージをネイティブ広告やコンテンツのようなかたちで生活者に伝わる形に翻訳し、さらに熱量のあるファンの方たちに届けることで、企業の製品、サービスに対する訴求力、拡散力、そして、エンゲージメント(つながり)の高さが喜んでいただいているポイントです。

弊社では、さらにインフルエンサーの方々の効果を最大化すべく、企画周りの設計から、効果測定に至るまで様々な側面でのプロモーションの支援をしております。企画に関しては、普段からインフルエンサーの方たちとイベントをするなどして仲良くさせていただいているのでサポートできている面もあるかと思います。

YouTuberさんとのイベントの様子

YouTuberさんとのイベントの様子

— インフルエンサーと実際に会うのですね。インフルエンサーに共通する性格や見た目などはありますか?
渡邉氏:やはりファンを大事にするインフルエンサーに、コアなファンが多い印象があります。ファンの方向けの企画を数多く実施したり、何か企画するにしても民主主義的に皆の意見を聞いた上で実施したり。サービス精神が旺盛で、面白いことを常にしていこうと盛り上げていくのが得意な人が多いですね。

— この先インフルエンサーを使ったプロモーションはどうなっていくと思われますか?
渡邉氏:スマートフォンが普及してきたことにより、インフルエンサーの市場はますます拡大していくと思われます。

今後は、ただ単純にインフルエンサーと企業をマッチングするだけではなく、企画の効果を最大化する動画作成のディレクションなどの仕組みが求められてくるでしょう。その仕組みも、施策実施後の細かなデータ分析の知見を踏まえたものとなります。

発信力のあるインフルエンサーがどんどん増えているので、インフルエンサーの方々にとっては、いかに新しく、かつ面白いフォーマットで自身のファンを増やしていくか、という視点が求められてくるかと思います。

— 今後のインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー側も、マッチング側も新しい試みが求められるわけですね。本日はありがとうございました。

熱狂度の高いコミュニティが急増中!進化が止まらないインフルエンサーマーケティングからますます目が離せない

いまユニークなコンテンツの新たな提供者が続々登場する中で、若い世代を中心にその楽しみ方も多種多様になっています。

そして、企業はより一層ターゲティング精度の向上が求められる一方、従来以上に熱狂度が高いコミュニティが形成されているのも事実。

インフルエンサーと企業を繋ぐプラットフォームも整ってきており、進化し続けるインフルエンサーマーケティングから今後も目が離せません。

Written by Matt Masui

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こちらも参考にしてみてください。

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