企業やブランドが新たなファンを獲得するためには口コミが有効であることを、「草の根インフルエンサー」による口コミを利用したマーケティングとは|前編でご説明しました。
では、どうしたら口コミで話題になるのでしょうか?
一部の芸能人は、自身のブログの炎上を利用し、ブログのビューアーや巨額の広告収益を獲得していますが、企業が「炎上」を利用することには大きなリスクがあります。
口コミで話題になることは、メディアで話題となることと似ています。そこには、企業によるPRが欠かせません。
そこで今回は、メディアなどの媒体に取り上げられるためのPR方法をご紹介します。
意外性をアピールすれば、消費者はそのギャップに惚れる
(出典:we♡it)
例えば、子供向け飲料の印象が強かった炭酸飲料を、大人向けに開発して販売します。
ひとは、ギャップのある人間に惹かれやすいように、「意外性=逆説性」のある製品やサービスに関心を抱きやすいです。
AKB48の総選挙が代表例となる「対立構造」も、話題に取り上げられやすく有効的です。
好感度の高い企業の社会貢献ニュースはメディアが好む
地域や社会問題に特化した企業のボランティア活動は、ニュース性がある上に好感度の高い情報であるゆえに、メディアに取り上げられやすい側面を持っています。
若い女性のファッションの聖地・渋谷109が期間限定で岩手釜石市に出張オープンし、現地の高校生と商品開発を行うというニュースが話題となりました。
キーパーソンを用いることで情報の価値を吊り上げる
(出典:we♡it)
芸能人やスポーツ選手は、常に一定の数のひとから注目を集めファンを有します。商品やサービスに「モデルの◯◯さんも愛用」というキーワードを付加し情報価値を吊り上げる例はよく見かけます。
また、ジャパネットたかたの創業社で元社長の高田明氏が自ら通販番組のMCを務める姿は、メディア関係者だけでなく消費者の関心も集めました。
ひとの心は「初」に弱い!最上級で消費者のココロを掴む
「世界初」「日本初」といった、「初」というワードに、ひとは惹かれます。「最高級」や「最大級」などの最上級ワードは、メディアにはとって取り上げやすく、口コミにもしやすい情報です。
新しくショップがオープンするときに「日本初上陸」「日本第一号店」というワードを前面押し出すのには、こうした理由があるのです。
また「日本一暑いまち熊谷」の町おこしも、この「最上級の法則」でニュース性のある情報を発信したアプローチ法の典型例と言えます。
キャッチーな言葉が消費者の認知度を高める
(出典:we♡it)
キャッチーな言葉を創造し、企業やブランドのイメージの定着化や消費者の認知度向上を狙うマーケティングは、多くのカテゴリーで行われています。
ビール風味のアルコール飲料に「第三のビール」という俗称をつけたり、「塩顔男子」「メタボ」といったキーワードを創造することも、製品・サービスに対する消費者の認知度を上げ、話題として広がりやすくします。
また、キャッチーなメロディーも効果的でしょう。CMなどで耳にするメロディーも企業イメージにつながるため、海外ではすでに企業マーケティングの重要な要素と成っています(平成26年5月の商標法の改正により、日本でも「音商標」の商標登録ができるようになりました)。
シーズン・トレンド色の強い情報はメディアに取り上げられやすい
流行や季節に合わせた情報が取り上げられやすく話題になりやすいことは当然ですが、そこに「逆説性」を盛り込むとでより話題になりやすくなると言えます。
例えば、本来はお湯を注いで食べるカップラーメンに氷を入れて冷やして食べる「冷たいカップヌードル」が夏に発売され、大きな話題となりました。
話題づくりに「時事性」は欠かせない!
ここまで紹介したどのPR方法も、PR活動を行う場の時事性をしっかりキャッチして取り組む必要があります。
「当社への既存のイメージは何なのか」しっかり理解してないと「意外性」は不発に終わりますし、競合相手の情報収集を怠れば「初」という言葉が嘘になってしまう可能性もあります。
ターゲットコミュニティーや市場でのトレンドキャッチは欠かせません。
また、女性向けガールズインフルエンサーをはじめ、マーケティング活動のヒントとなる情報をまとめたeBookをご用意しました!
こちらも参考にしてみてください。